求人を出しても応募が来ないのはなぜ?中古車販売店が陥りがちな4つの落とし穴

中古車販売店 求人出しても応募が来ない

「営業スタッフを採用したいのに、まったく応募が来ない…」
「求人サイトにも掲載したし、ハローワークにも出したのに反応ゼロ…」

このような悩みを抱える中古車販売店の経営者・採用担当の方は少なくありません。
では、なぜ求人を出しているのに、応募が集まらないのでしょうか?

この記事では、元車屋経営者で採用コンサルタントの野瀬が、中古車販売店が営業職採用で陥りがちな「4つの落とし穴」と、応募が集まるための改善ポイントをお伝えします。


落とし穴①:求人の内容が「どこも同じ」に見える

多くの中古車販売店が使っている求人原稿を見ると、

  • 「車好き歓迎」
  • 「未経験OK」
  • 「インセンティブあり」

このような“ありきたり”な表現が並んでいます。
もちろんウソではありませんが、これでは求職者の目には「他社と同じような内容」と映ってしまい、応募の動機になりにくいのです。

▶対策:「この会社だから働きたい」と思わせる情報を載せる

たとえば、

  • 地域密着で10年以上の営業実績
  • 元トップ営業マンの店長がマンツーマン指導
  • 個人プレーよりチームワークを重視した営業組織
  • お客様紹介率60%の信頼重視の営業スタイル

こうした具体的な特徴があると、「ここで働くイメージ」が湧きやすくなります。
求職者は「条件」だけでなく「雰囲気」「スタイル」「価値観」に共感して応募する時代です。

関連記事:【車屋の求人】応募が来ない原因と対策!採用成功の秘訣を徹底解説


落とし穴②:ターゲットに刺さらない媒体を使っている

「うちは昔からハローワークしか使ってない」
「大手求人媒体にとりあえず出しておけば大丈夫だろう」

こうした“なんとなくの選択”では、ターゲットにリーチできていない可能性があります。

▶対策:自社の採用ペルソナに合ったメディアを選ぶ

たとえば、採りたい人が「20代で車が好きな人」なら、InstagramやTikTokでの認知も効果的です。
一方で、「営業経験のある30代を採用したい」なら、業界特化型サイトの活用が有効です。

関連記事:車屋の採用率アップの切り札!欲しい人材の採用率をアップさせるための自社メディア採用戦略とは?


落とし穴③:応募が来ても途中で離脱されている

「応募は来るけど、面接前に音信不通になる…」
「一次面接をしたのに、その後辞退された…」

これも中古車販売店の現場でよく聞く声です。
原因は、応募者側が「なんとなく応募した」ため、気持ちが定まっていないケースが多いです。

▶対策:「リアルを伝える」ことで覚悟と共感を得る

求人原稿や面接で、良いところだけでなく、正直に「大変な部分」も伝えましょう。

  • 「お客様との信頼関係が何よりも大事。すぐに結果は出ませんが、継続が力になります」
  • 「成績に応じたインセンティブがありますが、チームでのサポート体制も整えています」

このように“誠実な情報発信”を行うことで、応募者が「納得して応募し、長く働く」可能性が高まります。


落とし穴④:自社サイトを活用していない

実は、多くの求職者は求人媒体で求人情報を見たあとに、必ず企業のホームページをチェックしています。

その際、自社サイトに「採用情報ページ」や「社内の雰囲気がわかるコンテンツ」がないと、応募を見送られる原因になります。

▶対策:採用専用ページを整備し、「会社の中身」が伝わるサイトに

自社サイトは、以下のような点で強力な武器になります。

  • 代表メッセージ:どんな思いでこの会社を経営しているのか
  • 社員インタビュー:実際に働くスタッフのリアルな声
  • 仕事内容紹介:1日の流れや営業の進め方
  • 評価制度やキャリアパス:成果がどう評価されるか、将来どんなポジションを目指せるか
  • 写真・動画:職場の雰囲気や日常の様子が見えるコンテンツ

これらを自社サイトでしっかりと伝えることで、求人広告だけでは伝わらない「安心感」や「共感」を生むことができます。

また、採用専用ページがあることで、「この会社は本気で採用に取り組んでいる」と信頼も高まります。

関連記事:車屋求人の応募が来ない理由は求職者があなたの会社を知らないから


まとめ:まずは「応募される求人」に変えることが第一歩

営業職の採用がうまくいかない理由は、「人手不足だから」だけではありません。

  • 求人原稿に魅力がない
  • 媒体がズレている
  • 応募後の設計ができていない
  • 自社サイトが活かされていない

こうした採用設計の見直しで、応募数も応募の質も大きく変わってきます。

あなたの中古車販売店に「ここで働きたい」と思ってもらうために、まずは求人の中身と情報発信の仕組みを整えることが、採用成功への第一歩です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。