【整備士の採用で失敗しない秘訣】スキルより価値観採用が効く理由とは?

価値観採用 整備士 採用 失敗しない秘訣

こんにちは、車屋専門の採用コンサルタント野瀬貴士です。

お金を注ぎ込んで求人募集を出してようやく何名か採用できた。

 今回は、経験値もあり即戦力の整備士だからと安心していたけど、何かと既存社員と対立したり、会社のやり方に従わないことが多く、結局すぐに辞めてしまう。

せっかく求人にお金をかけているのに毎回すぐに辞めてしまうので求人募集をかけるのが嫌になってしまう。

そのように感じている社長様は多いです。

 採用するためにお金をかけているのにすぐに辞められてしまっては、その損失はかなりのものですよね。

 採用したのにすぐ辞めてしまうということはよくある話なのですが、実はそれは採用の方向性や考え方が間違っているからです。

そこで、この記事では、採用のミスマッチを防ぐ秘訣についてお伝えしたいと思います。

スキルよりも「価値観」の一致が重要な理由

多くの社長が「スキルがある人を採用すれば会社が良くなる」と考えがちですが、実際はそうとも限りません。

なぜなら、どれだけ整備のスキルがあっても「会社の価値観」や「働き方」に共感していなければ、必ずどこかで衝突が起きるからです。

たとえば、「早く帰る文化」の会社に「とにかく残業して稼ぎたい」という価値観の人が入ってきた場合、最初はうまくやれていても、だんだんと「この会社は仕事に本気じゃない」と不満が出てきたり、逆に会社側から「協調性がない」と言われたりして、結局は短期間で離職してしまうケースが非常に多いのです。

これこそが、「価値観のミスマッチ」です。

実は整備士という職種は、技術職でありながら、現場のチームワークやお客様対応も求められるため、「その人がどんな価値観で働くのか」「どういう環境を心地よいと感じるのか」が成果に大きく影響します。

「価値観採用」で変わる職場の空気

では、価値観採用を取り入れると何が変わるのでしょうか?

実際にある自動車整備工場では、「価値観マッチ」を重視した採用に切り替えてから、職場の空気がガラッと変わりました。

採用前には、代表の考えや働き方への想いをしっかりと言語化し、求職者にも丁寧に伝えます。

「うちは家族との時間を大事にしているから、残業は基本なしです」「上下関係よりも、対等な関係性を大事にしています」といったことを、包み隠さず話します。

すると、「その考えに共感できる人」だけが応募してくるようになり、結果としてミスマッチが激減。

すぐに辞める人もいなくなり、逆に「やっとこういう会社に出会えた」と言ってくれる人材に出会えるようになったのです。

価値観を明確にすることで、会社に合わない人を避けられるだけでなく、「この会社で長く働きたい」と思ってくれる人に選ばれるようになる!

それが、価値観採用の本質です。

面接で「価値観のマッチ度」を見抜く質問

ここで、実際の面接で使える「価値観のマッチ度」を見抜く質問をご紹介します。

例えばこんな質問が効果的です

  • 「あなたが働くうえで大事にしていることは何ですか?」
  • 「理想の職場環境って、どんな感じですか?」
  • 「前職を辞めた理由を詳しく教えてください」

このような質問を通して、その人がどんな価値観を持っているかを深掘りしていくことで、会社との相性を見極めることができます。

注意したいのは、「答えが正解かどうか」ではなく、「自社の価値観と合っているか」を見ることです。

たとえば「バリバリ稼ぎたいです」と言ってくる人が悪いわけではありません。

ですが、あなたの会社が「家庭との両立を大切にする」方針なら、その時点で方向性が違う。いくら腕があっても、長続きは難しい可能性が高いのです。

求人広告でも「価値観」を明確に

また、応募の段階で価値観のマッチングをするためには、求人広告にも会社の考え方をしっかりと打ち出すことが大切です。

実際、多くの求人広告が「給与」「休日」「福利厚生」ばかりを強調していますが、それでは他社との差別化ができませんし、本当に来てほしい人材に届きません。

「うちの会社は、こんな考え方で動いています」「こんな人に来てほしいです」としっかり書くだけで、「この会社、自分に合ってるかも」と思ってもらえるようになります。

ある整備工場では「子育て中の社員が多いので、子どもの急な発熱にも対応できる職場です」と書いたところ、家庭を大事にしたいという30代の経験者からの応募が増えました。

価値観採用で「長く働く人」を増やそう

求人にお金をかけているのにすぐ辞められてしまうのは、「スキルがあるか」ばかりを見て、「どんな価値観の人か」を見ていないから。

これからの時代、採用で重要なのはスキルよりも「価値観の一致」です。

・会社の考えを明文化して伝える
・面接で価値観の一致を見る質問をする
・求人にも価値観を明確に書く

この3つを実践するだけで、採用のミスマッチはグッと減ります。そして、結果的に「長く働く人」「活躍する人」が増え、採用コストも削減されていくのです。

「価値観採用」は一朝一夕にはできませんが、続けていけば必ず成果が出ます。

ぜひ、今日から意識してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。