整備士の働く環境を変えられる会社こそがこれから整備業界で生き残ることができます!

整備業界 生き残り 

こんにちは、車屋専門の採用コンサルタント野瀬貴士です。

「最近、若い整備士が入ってこないなぁ……」

「せっかく育てても、数年で辞めてしまう……」

整備工場の経営者なら、一度はこんな悩みを感じたことがあるのではないでしょうか。

整備業界における人材不足は、もう「一時的な問題」ではありません。

むしろ今後、さらに厳しさを増していくのは間違いありません。

そんな中、「人がいないから仕事を減らす」ではなく、「人が辞めない環境をつくる」ことに本気で取り組める会社だけが、これから先も地域で生き残り、選ばれる整備工場になっていけるのだと私は思います。

なぜ整備士がいなくなっているのか?

まず、大前提として、「整備士の仕事はきつい」「汚い」「給料が安い」と思われがちな職種です。

これは業界全体のイメージの問題でもあり、なかなか若い人が憧れて入ってくるような職場にはなっていないのが実情です。

特にディーラーの整備士は残業や激務で離職が多いです。仕事が回っていないところが多く、若い人材が入ってはすぐに辞めていくという悪循環が続いています。

さらに近年では、

  • 専門学校卒業生の減少
  • 高齢化による引退
  • 他業種への流出(特に運送・建設・ITなど)


    といった構造的な問題が重なり、ますます人材が集まりにくくなっています。

私たちが「人が来ない」と嘆いている間にも、若い人たちは「もっと自分の時間が取れる仕事」や「スキルアップにつながる業種」を求めて他の道へ進んでしまっているのです。

関連記事:整備業界で生き残るためには売上を上げる前に整備士の確保が1番大切です!

技術の進化に対して、職場環境は進化していない?

ここ数年で、整備の現場には新しいスキャンツールや電子制御に関する知識が求められるようになってきました。

それに対応している整備士のスキルも、以前より格段にレベルアップしています。

しかしその一方で、「じゃあ給与は?」「休みは?」「キャリアアップは?」と聞かれると、多くの整備工場ではまだまだ昭和的な体質が残っているところも少なくありません。

ここが最大のギャップです。

求められるスキルは上がっているのに、待遇は昔のまま。

これでは「がんばろう」と思ってくれる若手が続くはずがありませんよね。

「整備士の未来」を変える会社が求められている

今、業界全体が変わらなければいけないタイミングに来ています。

そして、その変化をリードできるのは「現場の声を聞いて、職場環境を本気で改善しようとしている会社」だけです。

たとえば、以下のような取り組みが実際に整備士の定着に大きく影響しています。

  • 週休二日制の導入(ちゃんと休める環境は最重要です)
  • 資格取得支援制度(将来のキャリアにつながる)
  • 評価制度の見直し(年功序列ではなく成果や姿勢を正しく評価)
  • ピット内の冷暖房完備(夏冬のストレスを軽減)
  • 女性整備士も働ける設備・風土作り

こうした環境整備に取り組んでいる会社ほど、実は「求人応募が増えている」「社員が辞めない」「お客様からの信頼も厚い」という傾向があります。

つまり、整備士の働きやすさ=会社の強さになってきているのです。

外国人整備士の受け入れも重要なテーマ

最近では「特定技能」などを使って、外国人整備士を採用する工場も増えてきました。

ただ、外国人を受け入れるにあたっても、ただ「人手が欲しいから来てほしい」ではうまくいきません。

文化や宗教、価値観の違いを受け入れる体制があるか。

日本語の研修サポートや生活支援まで含めて、人としてしっかり向き合える環境があるかどうかが、成功のカギを握ります。

逆にいえば、そうした体制を作れる会社こそが、今後さらに多様な人材とともに成長していけるポテンシャルを持っているということです。

「古い体質のまま」では、もはや地域に選ばれない

車検や修理の内容自体は、どの工場も大きくは変わりません。

ですが、お客様が「どこに任せようか」と迷ったときに見るのは、会社の姿勢や、人が活き活きと働いているかどうかといった“空気”です。

スタッフの表情が暗い整備工場に、車を預けたくなるでしょうか?

丁寧に対応してくれる整備士さんがいたら、その人にまたお願いしたくなりませんか?

つまり、整備士が気持ちよく働けていることは、そのままお客様からの信頼に直結しているのです。

地域で長く選ばれる工場になるためにも、まずは社内の整備士に目を向けることが、これからの経営にとって一番の鍵になってきます。

整備士を大事にできる会社だけが生き残る

業界全体の流れとして、人がどんどん減っていく中で、何もしなければジリ貧です。

でも逆に、「整備士の未来」を本気で考え、職場を変えていく会社は、これからの時代に必要とされ、支持されていきます。

もう「昔ながらのやり方」では人はついてきません。

今こそ、整備士が「ここで働いてよかった」と思える会社づくりに挑戦していきませんか?

私は、17年間の中古車販売店経営で培った実績と経験があるからこそ、採用コンサルタントとしてあなたの会社のお力になれると思います。

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