若手整備士が応募してくる会社がやっている「たった1つ」のこととは?

若手整備士 応募してくる  育成の見える化 キャリアパス

1・3・5・10年で描く“育成の見える化”が採用成功のカギ

「若手が全然応募してこない」「やっと入ってもすぐ辞めてしまう」

もし、そんな悩みを抱えているなら、まずはこうお伝えしたいです。

それはあなたのせいではありません。

多くの整備工場や中古車販売店が、同じ壁に直面しています。現場に理解がある方ほど、「環境は整えているつもりなのに、なぜ?」と感じていることでしょう。

実際、給与も待遇もそこまで悪くない。教える体制もある。にもかかわらず、なぜ若手は定着しないのか?

その答えは、「整備士としての未来が見えない」から、かもしれません。

今回、車屋専門の採用コンサルタントの野瀬が、若手整備士が応募してくるシンプルだけど効果絶大な方法をお伝えいたします。

採用と定着を変える“キャリアの見える化”とは?

今の若手整備士は「安定よりも将来像」、つまり、何を学び、どこへ進んでいけるのかに価値を感じています。

とはいえ、「若い世代の価値観に合わせるなんて、難しい」と感じるのも当然です。

ですが、そこで大掛かりな制度を作る必要はありません。

たとえば、以下のように「1年目・3年目・5年目・10年目で何を学べるか」を明確に伝えるだけでも、印象はガラリと変わります。

キャリアの「見通し」を与えることで、将来不安の解消できますし、成長実感を得やすくすることで、やりがいがアップします。

さらに、昇給・昇格と連動しやすくなるので納得度がアップします。

年次習得スキル資格・評価軸
1年目オイル交換/タイヤ交換の独立作業整備士3級取得支援/日報指導
3年目車検整備/ブレーキ分解整備整備士2級/診断機の基本操作
5年目電装診断/後輩育成/進行管理検査員資格取得支援/評価者研修
10年目EV整備/工程全体管理/顧客対応一級整備士/工場長候補

関連記事:整備士を採用するためには、会社のビジョンを明確にし整備士の将来を見える化できるかが鍵!

なぜ若手整備士は“将来の不透明さ”で辞めていくのか?

多くの整備士が「車は好きだけど、整備士としてのキャリアに不安がある」と感じています。

・3年後、どのくらい給料が上がるのか?

・自分はずっと現場なのか、それともリーダーになれるのか?

・整備以外の仕事にもチャレンジできるのか?

こうした「先が見えない」状態が、離職の大きな原因になります。

逆に言えば、先を「見せてあげる」だけで、応募率も定着率も劇的に改善する可能性があるのです。

求人票や採用サイトに“年次別キャリアパス”を明記しよう!

これは採用において非常に重要なポイントです。

ただ「整備士募集!」「未経験OK!」と書くだけでは、若手には響きません。

代わりに、こんな表現を加えるだけで印象は一変します。

◉ 1年目:タイヤ・オイル交換などからスタート。3ヶ月で一人作業に挑戦

◉ 3年目:2級整備士を取得し、車検整備も独り立ち

◉ 5年目:検査員資格支援+後輩指導や工程管理も担えるように

◉ 10年目:EV・電装系も対応するマイスターとして現場の要に

このような文言を、求人票や採用サイト、パンフレット、SNS投稿などに取り入れてみてください。
応募者にとって“未来が見える求人”は、それだけで安心感と魅力につながります。

まとめ:見える化は、武器になる

「いい人が来ない」「すぐ辞めてしまう」——それは求人の内容や環境だけが原因ではなく、成長の“見せ方”に工夫が足りていないだけかもしれません。

今こそ、1年・3年・5年・10年の節目にどんなスキルが身につき、どんな未来が待っているのかを言語化・可視化して発信していく時代です。

整備士の未来を照らすのは、会社の“育て方”と“伝え方”。御社の魅力をしっかり伝えれば、若手整備士は必ず集まってきます。

もし、あなたの会社で、若手整備士の育成を見える化して採用したい!とお考えでしたら、きっと私はあなたの会社のお役に立つことができるでしょう。

ぜひ一度ご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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